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WALK

2000.6.27.
今日は、僕の掛け替えのない友達の詩を紹介します。


WALK       詩:板谷 祐

眺めはいつも見ての通りさ
海に浮かんだ船絵空事
国じゅうあげてケツをまくった
じっとしたまんまで他人事
踏みにじられてゆく空も海もこころも

夢も目にもなにも見えない
失うばかり過ぎてゆくだけ
古い写真たてをぼんやり
ひとり眺めている

眺めはいつも見ての通りさ
時に押し流され船絵空事
国じゅうあげてケツ追いまわす
どっと暴きたてて他人事
むしり取られてゆく空も海もこころも

おぞましい風景に
息を殺して蹲ってた
ふり出しはどこにある
日本の旗でケツを拭った

夢も目にもなにも見えない
失うばかり過ぎてゆくだけ
古い写真たてをぼんやり
ひとり眺めている
夢も目にもなにも見えない
夕立がふりはじめた頃に
すぐに行こうおまえに逢いに
ひとり歩いている